〖クロス(壁紙)費用相場(一般品)〗

一般品(千番品)
普段、使われている壁紙は量産品で量産で製造されているアパート、マンション、戸建て、事務所等に見られる白を基調とした何ら生活に支障なく使用出来るものです。
充分だと思います。
価格も一番安く、何も指示が無ければ量産品をイメージして話が進まれます。
一般品の中でも、色だけの柄合わせしないものと、絵を合わせる柄合わせの大まかに2種類あります。
それから量産品と違うのは機能性がある所です。
消臭、抗菌、抗ウイルス、抗アレルゲン、防カビ、撥水、耐久、調湿、汚れ防止、表面強化、通気性、等々。まだまだあります。
これらは、その室内、部屋、空間の環境により選ばれるとよいかと思います。
水回りや湿気の多い所は撥水効果のあるものやフイルムが表面に施されているもの、アレルギーの子供部屋には抗アレルゲン、キッチンには油が跳ねるので拭けるクロスは汚れ防止やフイルムが表面に施されているものだったり………。
しかし、費用は掛かります。量産品と比べると材料費は倍以上、施工費もかなり上がります。
下敷きテープやエンボステープを使い、高価なせっちゃの配合されている専用糊、カッターの刃も超薄刃。重ねて張って合断ちをしてカットしたテープを取り除きローラーで圧着します。量産品に比べて、張る工程は3倍有り、技術も必要になってくる。後に境目が出来る割合も増える。そうならないようにしますが……。
作業時間も2倍掛かり、これらを踏まえ業者は単価を出します。
弊社は一般品(千番台)柄合わせ無しの㎡単価は1300円です。相場を聞かれると1200円~1500円ではないでしょうか?

次に、一般品(千番品)柄合わせ有りの説明をします。
壁紙の柄はリピートと言って、見本帳(カタログ)に商品の説明が「タテ62.8cm ヨコ92.5cmリピート」等と書かれてあります。
タテが62.8cmヨコが92.5cmで一つの柄になっていてそれが繰り返して長い壁紙が売られています。
柄を合わせない場合、高さが240cmあったら機械で240cm+4cmで切って張っていきますが、柄合わせでタテリピートが62.8cmの場合、
その倍数で切っていく為、62.8cm×4の251cm必要になってきます。かなり無駄になりますが材料はそれだけ必要になってきます。技術もかなり無いといけません。
下地の悪い物件(下地処理ではどうにもならない物件)だと壁がすでに歪んでいる為(目視ではわからない)、柄を合わせるが為にシワが寄ったり、シワを伸ばすと柄が合わなかったり、これらの種類の壁紙は量産品と違って伸びないものが多く、施工するのに時間は沢山要ります。
しかしながらチマチマ張っていると駄目で仕上がりがなんとなくイマイチだったり。
歴の長い経験豊富な職人は、その難題を一番良い納まり方でスイスイ進ませていきます。
一般品は、いずれにしても張る人の技量が結果に表れる工事なので、職人の選定もよく考えないといけません。
弊社は、㎡1500円です。相場を聞かれると1500円~2000円程度ではないでしょうか?